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2016年11月 8日 (火)

「桜ほうさら」(2)

Dscf1538

昨日の話「桜ほうさら」の続きです。

笙之介の「父の汚名をそそぎたい」という思いは、一応解決して、話は最後の場面を迎えます。

笙之介と和香が話し合っています。

和香「あの桜を振り出しに、短い間にいろいろありましたね」

笙之介「ささらほうさら」

和香「え?」

笙之介「いろいろあって大変だった。そえ殿のおくにでは、それをこう云うのだそうです」

※そえ殿とは、笙之介の先生の奥さんで、そのお国の言葉は甲州(山梨)弁です。

ささらほうさら と和香も小さくつぶやいた。

そして花が咲くような笑顔になった。

「私たちの場合は少し違うみたい。〈さくらほうさら〉じゃありませんか」

桜が縁で、桜の精に会い、笙之介は今、こうして肩を並べている。

「なるほど、和香さんらしい。きれいな地口(じぐち)です」

この後、数行で長編小説は終わります。

笙之介と和香が結ばれて、ハッピーエンドで終わるのかと思っていましたが、宮部みゆきはそんな終わり方をする作家ではないようです。

「ささらほうさら」をネットで調べてみますと、甲州弁で「めちゃくちゃ悪いことが重なる状態」という意味だそうです。

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